キャッシングの多重債務について
多重債務は、キャッシングを利用している人なら誰でもなりかねないものといえます。
現金自動支払機などからカードを使って、個人向け融資を利用するというのが基本的なキャッシングのスタイルです。
キャッシングサービスを扱っているのは銀行だけでなく、クレジット会社や消費者金融会社などが法人や個人に対する融資を行っています。
キャッシングの多重債務者も年々増加しているようです。
キャッシング多重債務とは、返済能力を超えた借金を抱えている状態のことを言います。
借金返済のために借金をする、という悪循環に陥っている人が多重債務者には多いようです。
多重債務とは、いくつものキャッシング会社からお金を借り、それが返済できなくなっているわけです。
また、突発的な病気や交通事故などで収入が減り、キャッシング会社からお金を借りなければやっていけない場合もあります。
ちょっとした軽い気持ちから、キャッシングで買い物の支払いをしたり、ギャンブルの穴埋めにキャッシングを繰り返したりすることもあるでしょう。
ふと気づくと多重債務になっており、返済のあてがなくなっているということもあります。
キャッシングの多重債務者は全国で500万人以上になると推計されており、深刻な社会問題となっています。
キャッシングを利用した時点で多重債務者予備軍であると自覚して、しっかりと自己管理をしていただきたいものです。
キャッシングの多重債務を予防する
多重債務になる心配がない人は、キャッシングをしていない人だけです。
多重債務には絶対になりたくないと思うなら、融資を受けないことが確実です。
返せるあてのある金額の範囲内での融資が重要です。
キャッシングでお金を借りて、今現在の収入の中から月々きちんと返済できるかどうか確認してみてください。
急な出費でどうしてもお金が必要な時も少なくないでしょう。
融資を受けざるをえない場合があることは仕方ないのですが、キャッシングの仕組みについてよく知った上で賢く利用するようにしましょう。
キャッシング融資のメカニズムについて知ることが、多重債務を回避するには必要です。
現時点で何らかのキャッシングを利用しているという場合、金利が幾つなのか知って利用しているのでしょうか。
法律の改正が行われたことから、キャッシングの金利は18%が上限となりました。
しかし、改正前に借入を行っている場合はこの限りではありません。
高い金利で融資を受けたキャッシングでは、どんどん利息が増えて返済総額がはね上がります。
高い金利のままでは、いつまでたっても残金は減りません。
どこか低金利のキャッシングを探し、高金利のキャッシングからの借り換えも検討してみてください。
返済が行き詰まって多重債務にならないように、現在の返済計画をもう一度チェックし、完済までにかかる総額や月々の支払いに支障はないかを見極めましょう。
キャッシングの多重債務者について
キャッシングの整理は、多重債務からうまく脱却し返済しやすくするために必要なことです。
債務整理ともいいますが、することは同じです。
今の状態のままでは完済状態までもっていけないという人、現在の収入の範囲内ではどうあっても借りたお金を返しきれないという人が債務整理を行います。
多重債務者が法律の力を借りて、返済金額を減らしたり、返しやすくするための手続きが債務整理です。
債務整理には、複数の手段があるといいます。
任意整理による債務整理は、裁判所を通さずに司法書士が直接債務者と和解交渉をする方法です。
3年と返済終了までの期間を提示した上で、利息制限法に従って利息がどのくらいが妥当かを計算します。
住宅ローン以外で、かつ5,000万円以下の債務を整理するには、裁判所に申し立てを行って民事再生によって多重債務を整理します。
自己破産も多重債務者の債務整理方法の1つです。
任意整理などによっても全く返済の見込みがなく、支払い不能が明らかな場合、裁判所に申し立てて債務の支払い義務を免除する手続きです。
景気が上向く話が少ない現在において、気づくと多重債務になっているという人は少なくありません。
多重債務に陥らないためにも、キャッシングと多重債務の知識をしっかり持って、自己管理に努めましょう。